登壇枠の獲得戦略 ~登壇によるマーケティング~

ノア
Kotler
  • 2026年3月4日16:53

登壇によるマーケティング

起業家のための交流サイトClarityの創業者であるダン・マーテル氏は、「教えること(Teaching)こそが、セールスの本質である」と語っています。

現代のマーケティングにおいて、ウェビナーや技術ブログが重視されているのは、それらが「教育」という側面を持っているからです。
45分間という時間を使って、壇上から自分たちのストーリーやプロダクトの背景を伝えること。
これは、見込み客に対して「自分たちがどのような課題を解決できるのか」を深く理解してもらうための、極めて贅沢で有意義な投資となります。

最初のステップ:スモールグループから始める

最初から大規模なカンファレンスを目指す必要はありません。

  • 小さな勉強会での無料登壇: 潜在的な顧客やパートナーが集まる小さなグループで、まずは無料で知見を共有することから始めましょう。
  • 自己成長としての側面: パブリック・スピーキングのスキルを磨くことは、経営やマネジメント能力の向上にも直結します。マーク・ザッカーバーグも、話す技術を磨いたことが管理能力の改善に大きく寄与したと述べています。

登壇枠の獲得戦略

登壇の機会を得るためには、イベント主催者の関心を引く必要があります。
主催者は常に「イベントの時間を価値あるコンテンツで埋めること」を求めています。
もしあなたに優れたアイデアがあり、それがイベントが求める専門領域と合致しているのであれば、臆せず提案を送りましょう。

実績を積み、専門家としてのブランド力が高まれば、このプロセスはさらに簡単になります。

Note1:主催者のニーズを逆算する

自分の話したいことをいきなり提案するのではなく、まず主催者にコンタクトを取り、
「今回のイベントで、登壇者にカバーしてほしい理想的なトピックは何か」を尋ねます。

主催者のニーズを把握した上で、それらに完璧に合致する「理想的な提案」を組み立てるのです。
そして登壇本番は、「自分が話したいことを話す場」である以上に、「主催者が埋めたいパズルの一片になること」を考えることが次回以降の出演を勝ち取る方法です。

Note2:「ステージに立つ権利」を証明する

聴衆に貴重な時間を割いてもらう以上、スピーカーには「その場に立つ正当な理由」が求められます。
聞き手はそのプレゼンテーションを、以下の二つの点で疑問に思っているのです。

  • 専門性の証明: 業界での実績はもちろん、人気のあるブログを運営している、あるいは特定の技術領域で一目置かれているといった「目に見える証拠」があれば、主催者や参加者はあなたの専門性を即座に認識できます。
  • プレゼン能力の証明: どれほど知識が豊富でも、話し手として未熟であれば主催者は起用を躊躇します。実績がない段階では、たとえ「無料」であってもリスクと見なされることさえあります。

最初から大きなステージを目指すのではなく、まずはリスクの低い場所で実績を「ビルド」するのが近道です。

  • ボトムアップの経験: コワーキングスペース、非営利団体、小規模な勉強会などが絶好のテスト環境になります。ここで話を磨き、スピーカーとしての評判を積み上げましょう。
  • オーガニックな増殖: イベント主催者のコミュニティは意外と狭いものです。一度でも「素晴らしい登壇」を行えば、それを目にした参加者や他の主催者から、次のイベントへの招待が自然と舞い込むようになります。

登壇するべきイベントを探すには、以下のオンラインツールを活用できます。

<img src="https://help.connpass.com/_images/event-detail_03.png" />

引用 : connpass利用ガイド : https://help.connpass.com/org…

イベントの種別規模と提案のタイミング

どこで話すべきかを決めるために、業界内のイベントをリストアップしましょう。
イベントの種類によって、聴衆の層も主催者が求める期待値も異なります。

イベントの種類 規模と特徴 提案のタイミング(目安)
大規模なショー(AWS Summit/Japan IT WEEK) 国内外から注目される大規模なショー。業界に年に数回しかない。 開催の6〜12ヶ月前
中規模なイベント 車で1日圏内の業界関係者が集まる地域イベント。 開催の2〜4ヶ月前
小規模なイベント 特定のトピックに関心がある都市圏の居住者が集まる。 開催の1〜3ヶ月前